机上、枝条、そのほか

机上、枝条、そのほか

アフォリズムのリハビリテーション #1079

■女であるということはサビナにとって自らが選んだ運命ではなかった。われわれが選んだものでないものは自分たちの功績でもなければ、自分たちの失敗でもない。サビナは割り当てられた運命には適切な応対をする必要があると考えている。女と生まれたことに反抗することは、それを誇らしく思うのと同じくらいばかげたことだと思っている。

ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』