2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧
・年寄りの 年金の底力を とくと見せてやるっ さくらももこ『ちびまる子ちゃん』
・たった一瞬だったけど 私は 山下君が大好き 山下君も きっと私が大好き 気持ちが 蒸発してゆくのが わかりました さくらももこ『ちびまる子ちゃん』
・1999年まで 遊べると思ったら 急に気楽に なったよ あと25年も ぐうたら できるね とりあえず ドラえもんを 全巻読破しよう さくらももこ『ちびまる子ちゃん』
・テスト中にきこえる 他人のえんぴつの音は 自信のない者にとっては ますますあせらす 心理効果音みたいなものである…が 以前「なにも問題が解けないので せめて音だけでも鳴らしてやった」と 告白してくれたおなじクラスのH君の 功績をわたしは未だに忘れ…
・フッ… おとうさん そのうちわたしの おかかえ運転手に でもしてあげるよ さくらももこ『ちびまる子ちゃん』
・わたしには おふろ場しか 泣き場所が ありませんでした 湯ぶねの中に 涙がおちても 涙だけ ゆらゆら おふろの底に 沈んでゆくのが みえるみたいでした さくらももこ『ちびまる子ちゃん』
・さくらクン アナタは今 モーレツに 頭にきていますね ズバリそうでしょう さくらももこ『ちびまる子ちゃん』
・わたしにとって 『遠足』は 『遠足の準備』についてくる オマケのようなもので あったのだ さくらももこ『ちびまる子ちゃん』
・マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや 寺山修司
・ぼくも多少のあたたかさと餌を必要とし、ときおりは犬仲間の気配をかぎたがる哀れな弱い犬なんだ。ほんとうに自分の運命以外のものはなにも欲しない人には、もはや同類というものはなく、まったく孤立していて、周囲に冷たい宇宙を持つだけだ。ゲッセマネ…
・すべての人間の生活は、自己自身への道であり、一つの道の試みであり、一つのささやかな道の暗示である。どんな人もかつて完全に彼自身ではなかった。しかし、めいめい自分自身になろうと努めている。ある人はもうろうと、ある人はより明るく、めいめい力…
・かりに百万年かけて消して歩いたって、世界じゅうの「オマンコシヨウ」は半分だって消せやしないんだから。 サリンジャー『ライ麦畑で捕まえて』
・だから、相手の言ってることが、少なくとも、おもしろくはあるんだし、相手がすっかり興奮して話してるんだとしたら、それはそのまま話さしてやるのがほんとうだと僕は思うんです。僕は興奮して話してる人の話って好きなんです。 サリンジャー『ライ麦畑で…
・「とにかくね、僕にはね、広いライ麦の畑やなんかがあってさ、そこで小さな子供たちが、みんなでなんかのゲームをしてるところが目に見えるんだよ。何千っていう子供たちがいるんだ。そしてあたりには誰もいない――誰もって大人はだよ――僕のほかにはね。で…
・しかし、彼女は、少なくとも耳をすまして聞いてはいた。耳をすまして聞くだけでも聞いてくれる人がいれば、これはそうすてたもんでもないからな。 サリンジャー『ライ麦畑で捕まえて』
・「いつか、君、男の学校へ行ってみるといい」と、僕は言った。「そのうち、ためしにやってごらんよ。インチキ野郎でいっぱいだから。やることといったら、将来キャディラックが買えるような身分になるために物をおぼえようというんで勉強するだけなんだ。…
・僕は、彼女たちと話をしながら、僕のことをカトリックかどうかって、いきなりきいてきやしないか、始終それが気になってたんだ。カトリック教徒は、いつも、相手がカトリックかどうかを、たしかめようとするからさ。 サリンジャー『ライ麦畑で捕まえて』
・握手をするときには相手の指を四十本ばかしもへし折るぐらいでなきゃ男らしくないと思ってるのがいるだろう、そいつもそれなんだ。そういうのは僕は大きらいさ。 サリンジャー『ライ麦畑で捕まえて』
・僕はからかうんじゃなかったと思ってすごく後悔した。中にはからかっちゃいけない人間もいるんだよ、それがたとえ、からかわれたって仕方のない人間であってもだ。 サリンジャー『ライ麦畑で捕まえて』
・私とは一個の他者なのです。 ランボー『ランボー全詩集』
・肉体とは、果樹園に垂れ下がる果実ではなかったのか。 ランボー「イリュミナシオン」(『ランボー全詩集』より)
・私は自分の義務から解放された。そのことについては、もはや考えてみることさえしてはならない。私は、実際、墓の彼方から語りかけているのだ。任務などあるわけがない。 ランボー「イリュミナシオン」(『ランボー全詩集』より)
・この私にもかつて一度はあったのではなかったか、心地よく、英雄的で、架空の夢が踊る、黄金の紙葉にも書き留めるべき青春が、――身にあまる幸運ではあった! いかなる罪、いかなる過誤によって、私は今のこの衰弱に値する者になりおおせたのか? ランボー…
・めぐる季節がこの身をすりへらしてくれればいい 自然よ おまえにこの身を委ねよう この飢えも この渇きもすべて残らずにだ どうか食べ物と飲み物をあてがってくれ ぼくを惑わすものなどどこを探してもない 太陽に微笑みかけるのも両親に微笑みかけるのも同…
・A(アー)は黒 E(ウー)は白 I(イー)は赤 U(ユー)は緑 O(オー)は青 母音よ お前たちの秘められた生誕をいつの日か物語ろう ランボー「母音」(『ランボー全詩集』より)