机上、枝条、そのほか

机上、枝条、そのほか

2009-01-01から1年間の記事一覧

アフォリズムのリハビリテーション #1222

■目的地から ものすごい ポエム波がぁっ これでは とても前に 進めないッ 衛藤ヒロユキ『魔方陣グルグル』

アフォリズムのリハビリテーション #1221

■いまのが光魔法の 代表的魔法 「カッコいいポーズ」 少年マンガの 表紙でもよく 使われるほどだ 衛藤ヒロユキ『魔方陣グルグル』

アフォリズムのリハビリテーション #1220

■イベントの終わった ダンジョンを見張るほど なさけないものはない!! 衛藤ヒロユキ『魔方陣グルグル』

アフォリズムのリハビリテーション #1219

■オレたちは オレたちっていう 部族なんだヨ 衛藤ヒロユキ『魔方陣グルグル』

アフォリズムのリハビリテーション #1218

■いまっ…なんか ものすごくクサく ありませんでした? しかも イミがある ようで まったくない いきおいだけの セリフが! 衛藤ヒロユキ『魔方陣グルグル』

アフォリズムのリハビリテーション #1216

■くそっ 今回は おまえの勝ちだ! だがオレのふとももは いつの日か 必ずおまえに ヤング弁当 食い放題だ!! 衛藤ヒロユキ『魔方陣グルグル』

アフォリズムのリハビリテーション #1215

■話の腰が音を立てて折れた! 衛藤ヒロユキ『魔方陣グルグル』

アフォリズムのリハビリテーション #1214

■ただし 魔法は 尻から出る! 衛藤ヒロユキ『魔方陣グルグル』

アフォリズムのリハビリテーション #1212

■ま…待て!! 冥土のみやげを もっとくれよ 衛藤ヒロユキ『魔方陣グルグル』

アフォリズムのリハビリテーション #1211

■わしはな…… 若い頃 勇者に なるつもりだった… 修行もした… だが肝心の 魔王が いなかったのだ 今の世は 魔王がいる 幸せだー!! 衛藤ヒロユキ『魔方陣グルグル』

アフォリズムのリハビリテーション #1210

■互いが互いを効率的に利用し合うものが遭遇なのではない。遭遇とは、それを生きてしまった瞬間から両者ともどもが相手の深いところに癒しがたい変容を惹起させずにおかないといった残酷な、またそれゆえ甘美な体験を意味するはずだからである。 松浦寿輝『…

アフォリズムのリハビリテーション #1209

■ありとあらゆるエッフェル塔の複製模型にとって、オリジナルの起源と呼ぶべきそのもの自体ははたして実在するのか。なるほど、モナ・リザがルーヴル美術館にあるように、エッフェル塔はシャン・ド・マルスにある。だが、シャン・ド・マルスのエッフェル塔自…

アフォリズムのリハビリテーション #1208

■新しいことが、即「現代的」なのではない。新しいことは良いことだと断定するイデオロギーが、「現代的」なのである。 松浦寿輝『エッフェル塔試論』

アフォリズムのリハビリテーション #1207

■エッフェル塔とは、ひとことで言えば、「パリ」を「アメリカ」的に擁護している分裂症的な表象装置なのである。 松浦寿輝『エッフェル塔試論』

アフォリズムのリハビリテーション #1206

■「近代」とは、実のところ「パリ」対「アメリカ」のイメージ闘争そのもののことなのだ。それは、必ずしも、ユイスマンスら旧派知識人たちが思い描いていたような、「パリ」のイメージと「アメリカ」のイメージとの葛藤のことではない。伝統文化の記憶集蔵体…

アフォリズムのリハビリテーション #1205

■われわれは〈塔〉のエレヴェーターに乗って、ただ単にその終点まで行き、そしてまた帰ってくる。それは行き止まりであり、袋小路であり、その先には空虚な天空の広がり以外に何もない。これは、住居や事務所や店舗のための効率的な空間活用に寄与する資本主…

アフォリズムのリハビリテーション #1204

■葛藤し合う「パリ」と「アメリカ」との接点にそそり立ち、「パリ」として存在しつつ「アメリカ」として機能しているものが、エッフェル塔なのである。 松浦寿輝『エッフェル塔試論』

アフォリズムのリハビリテーション #1203

■「美」を表象するものが「芸術」である。他方、何も表象せずただ機能するものが「産業」である。ところでエッフェル塔は、その高さを利用して何を行えるかと問うことなしに、単に屹立する建築的な構造体そのものとして眺めるかぎりでは、「産業」にとって何…

アフォリズムのリハビリテーション #1202

■「そうだ。考えてもみろよ。人間は人間だけを相手に嫉妬する。どこの世界に、犬や猫を相手にやきもちをやく連中がいるだろう。おれが綺麗な白人の娘と抱き合って歩いていても、ここの連中はなんとも感じないのさ。なぜかといえば、彼等は黒人をダックスフン…

アフォリズムのリハビリテーション #1201

■「君もいいミュージシャンになり給え。そのためには、音楽を信じ過ぎてはいけないよ。これが私の言える唯一の助言だ」 五木寛之『青年は荒野をめざす』

アフォリズムのリハビリテーション #1200

■私が本当に絶望したのは、人間が人間を皮張り細工の材料に使うという事実を発見した時ではなかった。そんな非人間の指から、あの美しい音楽が流れ出した、まさにその事に対してだったのだ。いいかね、私は美しい音楽は美しい心からしたたり落ちる音だと信じ…

アフォリズムのリハビリテーション #1199

■「スイングとは何か。それはアンビバレンツの美学である。アンビバレンツ、つまり二つの対立する感情が同時に緊張を保って感覚されるような状態の中で、激しく燃焼する生命力がスイングだ。愛と憎悪、絶望と希望、転落感と高揚感、瞬間と永遠、記憶と幻想、…

アフォリズムのリハビリテーション #1198

■自分らは突撃してゆく。半数、過半数がやられるだろう。弾に当れば、あとは死が解決してくれる。万一当らなければ敵陣に突入してぐさりと銃剣を突き刺す。いずれにせよ何もかもが一瞬のことで決るのだ。自分は死をこわいとは露ほども思わない。たとえこれか…

アフォリズムのリハビリテーション #1197

■「さあ? そうじゃございませんわ。たしかにそれとも違っていました。そんな平凡な名前じゃあなくって、こうなかなか覚えられないような、むずかしくて滅多にないような名で……あたくしはそれを聞くと、それだけで胸がこうどきどき……一体この世にこんなふう…

アフォリズムのリハビリテーション #1196

■いくらでも借金ができるということは、これは君には分からぬ大したことですよ 北杜夫『楡家の人々』

アフォリズムのリハビリテーション #1195

■「お寝(やす)みなさいとはなんです? お寝すみあそばせとおっしゃい」 「さようなら、というのは下品なお言葉です。御機嫌よう、とおっしゃるものよ」 へ、さようでございますか。それはあなた方は学習院出のお姫さまでございましょうからね。へ、てめえら…

アフォリズムのリハビリテーション #1194

■そして、みなさんに申しあげますが、もしも、人間がその教訓を学ぼうとしないなら、かれらは、火に焼かれ、血を流し、苦しみもだえながら、それを学ぶときがくるでしょう。おやすみなさい。 プリーストリー『夜の来訪者』

アフォリズムのリハビリテーション #1193

■あゝ、さば、薔薇(さうび)よ、 物を、云つてよ、 物をし、云へば、 答へよう、もの。 答へたらさて、 もつと、開(さ)かうか? 答へても、なほ、 ジツト、そのまゝ? 中原中也『中原中也全詩歌集』

アフォリズムのリハビリテーション #1192

■南無 ダダ 足駄なく、傘なく 青春は、降り込められて、 水溜り、泡(あぶく)は のがれ、のがれゆく。 人よ、人生は、騒然たる沛雨(はいう)に似てゐる 線香を、焚いて 部屋にはゐるべきこと。 中原中也『中原中也全詩歌集』

アフォリズムのリハビリテーション #1191

■夏が來た。 空を見てると 旅情が動く。 僕はもう、都會なんぞに憧れはせぬ。 文化なんぞは知れたもの。 然し田舎も愛しはえせぬ、 僕が愛すは、漂泊だ! 「生活」か? そんなものなぞあらうた思はぬ。 とんだ美事な美辞に過ぎまい。 どうせ理念もへちまもな…